東大赤門の番所 初公開
赤門(旧加賀屋敷御守殿門)
: 江戸時代につくられた大学内で最も古い建築物です。
時々通る東京大学本郷キャンパスにある赤門の「御門番所(ごもんばんしょ)」
と迎賓館「懐徳館(かいとくかん)」の庭園が明日6日から来年3月末まで公開されます。
一般公開は今回が初めてだそうです。(午前10時〜午後4時までと、午後3時まで)
「御門番所」 赤門の左右にある唐破風造本瓦葺の建物で加賀藩前田家の上屋敷だった当時
警備の番人の詰め所でした。
「懐徳館」明治時代の前田家の邸宅を戦後、東大の迎賓館に再建したものです。
そういえば9月末に「懐徳館」周辺の工事が行われていたようでした。
早速拝見に行きたいと思います。
【日記 「赤門」・「懐徳館」】08・1・9
【東大 赤門】
加賀藩屋敷旧建築、赤門(旧加賀藩屋敷御守殿門)
文政10年(1827)建立です。
赤門の呼名で広く一般に知られているこの門は、元加賀藩上屋敷の御住居表御門であった。
明治36年現在の位置へ移されたが、元は15メートルほどキャンパス寄りに位置していた。
明治30年頃から始まる医科大学の建設のためであったという。
文政10年(1827)徳川第11代将軍家斉の第21女溶姫は、加賀藩第13代藩主前田斉泰に輿入れした。
赤門はこの時溶姫を迎えるため建てられたものである。江戸時代における諸侯邸宅門の非常に座れた遺例として、昭和6年国宝に指定されている(現在は重要文化財)。
中央は中心の柱から屋根が少しずれる薬医門の型式で、切妻造、本瓦葺となっている。
その左右に唐破風造本瓦葺の番所を置いている。このような例はあまり多くない。
さらに海鼠塀本瓦葦の繋塀が、左右に配されて、加賀百万石にいかにもふさわしい豪華な構造と構成を誇っている。しかも、赤門の名が象徴するように、鮮麗な朱漆が若く華やかな溶姫のイメージを見るものに呼び起こすのである。
(東京大学総合研究資料館 東京大学本郷キャンパスの百年)より