生きている限り悩みは尽きない。
悩むことは生きている証拠ともいえる。
悩みの無い人は、一人としていないということである。
それは、悩みには、特別の解決法がない、という意味でもある。
いろいろな人の本を読むと、まず、気の合う話し相手がいる、ということである。
その人は聞き上手である。
適切な助言をしてくれるわけではない。
こちらの悩みごとを、まるで自分のことのように、真剣に聞いてくれる。
聞いてもらうだけで、悩みは半減する。
大事なのは、胸の中にしまっておくのではなく、言葉に発してしまうことだろう。
しゃべっているうちに、悩みの本質が見え、こうすればよいのかも、という解決の糸口がつかめる場合もある。
話し相手がいない人は文章にしてみるのも手だろう。
自分で読むのである。
言葉が励ましてくれる。
【人生案内】回答者 出久根達郎(作家)さんの【この1年振り返る】より