第三十二回「桜田門外の変」
幾島(松坂慶子)との別れの日
天璋院(宮崎あおい)は別れのあいさつなどいらぬと強がりながら、とめどない涙を流すのでした。
幕府では蒸気船咸臨丸をアメリカへと航海させる準備を進めていた。
家茂(松田翔太)と天璋院は、船の乗組員の勝麟太郎(北大路欣也)と面会する。
勝麟太郎は天璋院にミシンを贈る。そのミシンで袱紗を作る。
今回の激しい弾圧を井伊から問いただすため、二人きりでの面会を申し込む。
茶の極意“一期一会”
“一方聞いて、沙汰するな”
自分は国を守りたい一心で、己の役割を果たしただけと語る井伊。
その覚悟を目の当たりにし、深い感銘を受けた天璋院
これからは井伊ともっと語り合いたいと願い手作りの“袱紗”を渡す。
3月3日、桜田門外で暗殺された“袱紗”を握りしめたまま・・・。
【篤姫紀行】桜田門
東京都千代田区/世田谷区
江戸城の南を守る重要な門・桜田門。
安政7(1860)年3月3日。
アメリカと条約を結び、横浜などの開港を行なった大老・井伊直弼が、桜田門外で暗殺されました。井伊家の上屋敷は桜田門の近くにありました。
襲撃されたのは、その上屋敷から江戸城に向かう短い道中でした。