万年青八枚生け(実を含め奇数に)
万年青六枚生け(実を含め奇数に)
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花屋に1束(15枚、実2本)残っていた万年青で二杯活けてみました。
[お稽古用]
斑入りの都城(ミヤコノシロ)、
【伝花・万年青】の生け方 覚え書
万年青は『七種伝』の伝花のひとつです。
池坊では、葉もの、実ものは祝儀に用いないと定められていますが
万年青は、南天、千両と共に例外として祝儀に用いられ水仙と同じく
「陰の実にして至て祝儀にすべき物なり」とされています。
理由は1本に沢山の実がなり葉が1年に四枚ずつ出て、
継続することから相続がたえない。
「葉数は六枚、八枚、十枚、十二枚迄よし」伝書
花ものを根締に使わないこと。
横広がりの花形になること。
(筍の皮のように単調に重なり合わないように変化をみせて扱うとよい)
花形を構成するのに、真、副、体の名称は使わない。
立葉(真)、露受葉(副)、前葉(体)、流葉という四枚の役葉を用いることが特色です。
葉ものは陰の葉を一枚多く入れるのが定法ですが万年青に限って、
1年に四枚の葉が向き合い向き合いに出るということで
陰の葉、陽の葉を同数に使うことになっています。
実一本を加えて全体で奇数として調えます。
葉蘭のように葉の左右の広い、せまいによる選定法にこだわらず
葉のくせによって適材、適所に用いてよいのです。
[床の間の花]『万年青』
【十二枚生け】
2009年1月30日 作品
【日記の検索 結果】『床の間の花 万年青』【詳細】
花器は、わびた広口型がふさわしい。
葉数は、八枚、十枚がもっとも活けやすく、十二枚はかなり難しい。
特に六枚生けは、かわった葉がない限り、大変生けにくいので
好んで生けない方が良いと思います。
お庭に万年青がある場合は、葉を選べてそれが出来るのです。(*^^)v
[花] [万年青十二枚生け]
大宗観(ダイソウカン)昔は主用でした。
【三年の万年青】ということになります。
一年葉、二年葉は八枚生けと同じ
三年葉の四枚は
立葉の前あしらいの[手前の葉(胴の葉)]と[陰方中段の垂れ葉]が向き合い
さらにその胴の葉の手前、
実のすぐ左脇[下段のあしらい]と[流しのあしらい]が向き合います。
万年青は何枚生けても[前葉]が一枚で[流葉]はその[前葉]のつぎにさします。
[万年青]
百合(ゆり)科。(スズラン科の説も)
5〜6月頃、白い小花が咲き、秋に橙色の実がなる。
根は薬用になる。
中国から日本の暖かい山地に自生する)の常緑多年草。
日本では関東から沖縄にかけての山地、特に西日本に多く自生状態で生育し、
観葉植物としても鉢植えで栽培される。
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【新規作成・万年青】