<シリーズ 金融危機>
上海バスターミナル 〜不況下の帰省ラッシュ〜
(NHK衛星第1再放送)10:10〜11:00
を観ました。
中国の人々が年に一度、旧正月「春節」を故郷の家族と水入らずで祝うために利用するバスターミナル。
NHKが2年前に取材した、好景気に沸く上海の長距離バスターミナル
今年は、世界経済危機の荒波を被り打って変わり閑散としていた。
出稼ぎ者の多くが仕事や生活の基盤を根こそぎ奪われ、すでに帰郷していたからです。
それでも大晦日のバスターミナルには、追いつめられながらも故郷で春節を迎えたいと願う人々の姿がありました。
『長距離バスターミナル』
春節前の上海バスターミナルで繰り広げられる庶民の悲喜こもごもの人生のドラマを見ました。
バス代をやっと工面し身一つで帰省する農民工
給料が支払われないため妻子だけを帰省させて一人上海に残る工員
故郷に残した我が子に会いたくて、リストラされた夫の反対を振り切って来た母親
出稼ぎから戻らない母親を捜しに来たものの連絡がとれず金も尽きて途方に暮れる父と子に
駅員と駅長(女性)の暖かい援助の姿に感動しました。
若い駅員は自費で宿を世話し、駅長は2枚の切符とカップの食事を与え故郷へ戻す優しさ。
「捨てる神あれば拾う神あり」 *1
『豪華なターミナル』と『豪華な大型帰省バス』
『観光客が集まる上海』
大国、中国の貧富の差を、見せられたドキュメンタリー番組でした。
*1:『格言』世間は広いから、見限って相手にしてくれない人もある一方では、親切に手を貸して助けてくれる人もあるもんだという教え。悪い目に遭っても悲観したり、くよくよすることはないという励まし。
困っているときに自分を見捨てる神さまもいれば、救ってくれる神さまもいること。