
寒風に耐えて咲く可憐で芳香豊かな冬の花です。
二株生け
雪の中で、寒風に耐え身を守るために葉は白い粉で水滴をはじき、薄い葉は紙縒り(こより)*1のようにねじれを施し真っ直ぐに立つなどの出生があります。
ゆえに、生けるときは、双方を失わないように活ける事が大切です。
花材 水仙
花型 真(本勝手)
水仙は池坊の伝家の一つで、松竹梅に次ぐめでたい花とされています。
冬、寒さに向かう季節に花を咲かせるので「陰の花」と呼ばれ、一種のみでいけ、早春には「残花」となるので、他の花とともに用いることが許されます。
活け方
花は葉の和合の中に咲くので、その自然の姿を生かし、花一本と葉四枚を一株とし、二株か三株用いて開花を高く扱います。
必ず袴(白根)を見せるのが特徴です。
水面に見えるように、うしろの袴を高く、前の袴を低く入れます。
また花と葉はばらして葉組みをし直していけます。
作品は二株いけ、真の花型、副は真の前から出る前副の形式です。
清楚な、品位のある生花です。
剱山を用いていけました。
水仙
ひがんばな科に属する陰性の多年草で、多くの水分を欲して湿地に生育するところから、名付けられたといわれます。
まれに三枚または五枚の葉を持った変則的なものがありますので注意しましょう。
花型はまっすぐにし、倒した姿には絶対にいけません。
*1:細長い紙を、指先でよって糸のようにしたもの。


