赤い薔薇のSoliloquy

華道教授で サッカー大好き お母さんです

【東京物語】

akaibara2008-07-10







テレビ版を見ていたら1時からNHK衛星2(BS11CH)で【東京物語】の放映

2003年12月に小津安二郎生誕100年を記念してBS11で放映された作品を
ビデオVHS保存していました。
劣化していたら撮り直そうと出して再生してみました。テープは健在でした。

テレビも同じ映像でした。

映画は昭和28年の作品(モノクロ)ですが
今まで3回ぐらい観た記憶が有ります。
今、改めて見直すと、また違った感動がありました。
と言うのも、いつの間にか主人公の老夫婦?と同じ年代になっていたのです。

笠智衆(周吉 70)、東山千栄子(とみ 67)の心境に近くなったせいです。
何度観ても、名作だと感じずにはいられない作品です。
懐かしくて、心温まる、「日本の心」を描いた映画です。

日本映画を代表する傑作の1本です。
戦後変わりつつある家族の関係がテーマ


故郷の尾道から20年ぶりに東京へ出てきた老夫婦。
成人した子どもたちの家を訪ねるが、みなそれぞれの生活に精一杯だった。
唯一、戦死した次男の嫁(原節子)だけが皮肉にも実の子にも勝る優しい心遣い、涙が溢れて・・・親子の断絶や人生の無常が切々と伝わってきました。


巨匠・小津安二郎監督
出演:
  笠智衆 平山周吉
東山千栄子 妻・とみ
原節子 二男の嫁・紀子
杉村春子 長女・金子志げ
山村聡 長男・平山幸一
三宅邦子 妻・文子
香川京子 二女・京子
東野英治郎 沼田三平
中村伸郎 志げの夫・金子庫造
大坂志郎 三男・平山敬三
十朱久雄 服部修
長岡輝子 妻・よね
桜むつ子 おでん屋の女
高橋豊子 隣家の細君
安部徹 鉄道職員

老妻亡き後、家でひとり侘しくたたずむ笠智衆を捉えたショットは
映画史上に残る名ラスト・シーンではないでしょうか。