朱鷺色(鴇色)*1
[国の特別天然記念物“トキ”の野生復帰に向けた試験放鳥]が行われました。
佐渡トキ保護センターが遺伝的には同じ種に属する中国産のつがいから人工繁殖させ、採餌(さいじ)や飛行などの訓練を受けた中から
自然界での自活能力を備えたと認められる雄雌各5羽が選ばれた10羽です。
野生に復帰させる試験としての放鳥です。
古代エジプトで『知恵の神の化身』とされていた“トキ”
学名は「ニッポニア・ニッポン」
餌の小動物が農薬で姿を消し、田畑を荒らす野うさぎの駆除に、天敵の”テン”を持ち込まれ
日本産のトキを絶滅に追いやったのは人間の浅知恵からでした。
10羽のうち6羽に全地球測位システム(GPS)発信器が取り付けられています。
8データは3日分を蓄積して解析する仕組みだそうです。
“朱鷺”の行方は?
環境省や新潟県は、今後も放鳥を続け、15年ごろをめどに60羽の定着を目指すそうです。
群れ飛ぶ幻想が見られるでしょうか。
*1:トキの一部の羽の色、朝焼けの雲のような、肌に透けるような高貴な朱色です。