『蛇(だ)足(そく)』
“余分なものを付け加えること”
蛇の絵を書く競争で、一番早かった人が足を書き加えたため、「蛇に足はない」と言われて負けたと言う話からできた。*2
物事がうまく行っている時に、調子に乗ってやたらに手を出すべきではないという教訓にもなっている。
意見を述べる際などに、謙遜の意味を込めて「蛇足でございますが……」というように用いられる場合もある。
『席(せき)の温(あたた)まるいとまがない』
“とてもいそがしいこと。一箇所にじっとしていられないほど動き回るさま”
いつも忙しく、自分の座席が温まるひまもないという学者の孔子の話がもとになった。
故事成語/故事成句(こじ せいご/こじ せいく)とは
故事*3をその語源とする一群の慣用語句の総称。本来の中国語ではただ「成語」というが、日本では故事を語源とするものをその他の熟語や慣用句と区別するために、このような呼び方となった。