『胡蝶の夢』
こちょうのゆめ
現実と夢の世界の区別がつかないことのたとえ。
人生のはかないことのたとえ。
ムシャーナのおでこから出ておる煙は、夢に出てきた物を実体化する。
〔荘子、*2が、蝶となり百年を花上に遊んだと夢に見て目覚めたが、自分が夢で蝶となったのか、蝶が夢見て今自分になっているのかと疑ったという。
「胡蝶の夢の百年目」は、晩年に人生を振り返ってみて、夢のようであったと思うことをいう。
『荘子・斉物論』の故事による
「荘周夢に胡蝶となる。栩栩然として胡蝶となり、諭びて志に適う。周たるを知らざるなり。俄然として夢から覚むれば、すなわち、遽遽然として周なり。周の夢に胡蝶となるか、胡蝶の夢に周となるかを知らず」
備忘録