冬牡丹 待たれてついに 咲きにけり 幸田露伴
冬牡丹*1
二十四節気の小寒は寒さがしだいに厳しくなっていく頃で、大寒は寒さが最も厳しい頃とされています。
小寒から大寒までの約15日間と、大寒から節分(立春の前日)までの約15日間の合計約30日間を、1年で最も寒い時期ということで、「寒(かん)」と呼んでいます。
この季節になることを「寒の入り(かんのいり)」といい、小寒の日がその「寒の入り」になります。
*1:牡丹は春に花咲く花木ですが、
春についた蕾をつみ取り、夏の終わりには葉をつみ取って花期を遅らせ、藁の霜囲いをして、冬に開花する牡丹を「寒牡丹」といい、春咲きの品種を人工的に温度調節することによって、冬に花を咲かせる牡丹を「冬牡丹」というそうです。
開花時に葉がないものが「寒牡丹」、緑の葉がついているものが「冬牡丹」です。