赤い薔薇のSoliloquy

華道教授で サッカー大好き お母さんです

 『専応口伝』

akaibara2007-01-25






『専応口伝』
読売新聞伝統芸[古典力]の記事の中に

池坊専応の『専応口伝』が載っていました。

草木が自然界にある本来の姿を生かして生けることが本当の[いけばな]であると説いた華道家池坊28世宗匠です。


「花が散り葉が落ちる様子はこの世の諸行無常を意味していて生ける事により悟りに近づくきっかけを得ることができる、花をいけることが生けた人自身を磨き、いかすことにつながる」


私も弟子たちに、その草木の出生を生かして作品にする事を稽古の度に言っています。


自然に咲いている草木の姿を多く観察している人ほど、出来上がりも感動した作品になるように思われます。


「いけばな」の心と文化にふれ、学んでこられたことに、感謝と誇りを感じています。


池坊専応】
(いけのぼうせんおう、文明14年(1482年) - 天文12年(1543年))
戦国時代の京都頂法寺(六角堂)の僧・立花師。

天文年間(1532年-1555年)頃、立花の流派池坊を造形芸術にまで高めて、立花の体系化をはかり、池坊が立花界の主流となるきっかけを作った。晩年の口伝書「池坊専応口伝」は代々継承され、池坊華道の基本となるものとして「大巻」の名で呼ばれ、現在でも門弟に授けられている

ウィキペディアWikipedia)』

飛花落葉の風―専応口伝ー花・茶・禅 (1982年)

飛花落葉の風―専応口伝ー花・茶・禅 (1982年)



[花]アオモジ

今日の稽古花材

アオモジ(青文字)黄緑色の実
バラ
菜の花

[アオモジ]

クスノキ科ハマビワ属
中国名からといわれていますが漢字は不明です。
暖地の山中に生える落葉小高木です。葉が出る前に淡黄色の小さな花をつけます。雌雄異株で,果実は秋に黒紫色に熟し,香料として使われます。
枝を折った香りは、柑橘類のような匂りがします。
材にも芳香がありツマヨウジに使うクロモジ(黒文字)の代用としてもよく使われます。また、シロモジ(白文字)というのもありますが、それは楊子には使われないようです。