赤い薔薇のSoliloquy

華道教授で サッカー大好き お母さんです

『牡丹桜と芍薬』



『牡丹桜(一枝)・芍薬(二本)・スターチスクリックで拡大画像

                      

お花屋さんでは珍しい桜、お稽古(12日)に使ってみました。

写真は残った一枝を活ける。


『八重桜 普賢象(ふげんぞう)』
そう書かれた出荷元のラベルが付いていましたので

お弟子さんに説明のためネットで調べ参考に(^_-)-☆

備忘録

総称名は「八重桜」また花の形から「牡丹桜」(ぼたんざくら)とも呼ばれています。

開花時期は、お花見の桜より咲き始めが2週間ほど遅く、4月10日頃〜5月5日頃
「あれ、もう桜は終わったのでは・・?」という頃に、葉をつけた状態で咲きます。

「普賢象(ふげんぞう)」「関山(かんざん)」「一葉(いちよう)」「鬱金(うこん)」
などの種類がよく知られています。

“普賢象の雌しべは葉っぱ”
実は、雌しべや雄しべは、もともとは葉っぱなんですって・・・。
植物の世界では時々あることで、こういう現象を“先祖返りする”と云うそうです。

花の中心から出る2本緑色の葉(芽)が象の牙に似ていること、普賢菩薩が象に乗たお姿見えることから「普賢象」という名前が付いたといいます。



[シャクヤク芍薬)]

「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」 *1

牡丹(ボタン)科
漢名の「芍薬」を音読みして「しゃくやく」

花言葉
内気、はじらい、はにかみ、恥ずかしさ、素直な性格

根を乾燥したものは
「赤芍(せきしゃく)」「白芍(びゃくしゃく)」として鎮静、鎮痛剤として使われます。


芍薬や 棚に古りける 薬箱」 水原秋桜子


*1:美人の姿を形容することば。芍薬と牡丹の違いは
芍薬は枝分かれせずにまっすぐに立つのに対し、牡丹は枝分かれしやすく横張りの樹形になることから。ボタン(牡丹)が樹木であるのに対して、シャクヤク(芍薬)は草。