「今朝みれば白きも咲けリ杜若」蕪村
「唐ごろも 着つつ馴れにし 妻しあれば
はるばる来ぬる 旅をしぞ思う」
カキツバタ（杜若、燕子花）
昔、この花からとった青紫の汁で布を染めていたことから「書き付け花」と呼ばれ、それが訛って「カキツバタ」になったと言われています。
「燕子花（かきつばた）」は、花の姿が飛んでいるツバメのように見えたことからきています。
「五月雨に沢べのまこも水たえていづれあやめと引きぞわづらふ」源頼政 和歌
“何れ菖蒲か杜若（いずれあやめかかきつばた）”
「あやめ」も「かきつばた」も同科の花で区別しにくいところから、どれも優れていて選択に迷うこと。
花は６月ごろ色は通常紫または白。
かきつばた【杜若・燕子花】
[アヤメ科]
日本中国原産の水辺に自生する多年生草木。
池沼または湿地に生じ、草丈は50センチ〜７０センチ
葉は広剣状、ハナショウブに似るが中肋脈がない。
初夏、花茎を出し、その先端に大形六弁の花を開く。
大きな三枚の外花被片には中央に一本の白線が入る。
アヤメ科 日本中国原産の水辺に自生する多年生草木。
草丈は50センチ〜７０センチ。花は６月ごろ
花の気品がある姿が生花では古くから好まれよく生けられてきました。
花の咲き初めから晩秋の実のころまでのそれぞれの景色を生けあらわす扱いが伝わっています。
在原業平の伊勢物語の中に読まれている歌に因んだ生け方「八橋生け」などもあります。
現代花でも葉、花ともに涼しげで早春から秋までの間それぞれの風情が楽しめる。
一季咲き、四季咲き。
シロバナカキツバタ、鷲の尾（斑入り）など園芸品種も改良されています。
水揚げは 水切りでよい。
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