『無用の用』
むようのよう
「無用」とは、「役に立たないもの」の意味。
「無用の要」と書くのは誤り。
役に立たないと思われているものが、実際は大きな役割を果たしているということ。
この世に無用なものは存在しないという教え。
『老子』 「埴をうちて以て器を為る。その無に当たりて器の用有り」
(粘土をこねて器を作る。器の中にある空間は一見無用に見えるが、その空間があるから器が作れるのだ)
『荘子』 「人は皆有用の用を知るも、無用の用を知る莫きなり」
(人はみんな明らかに役立つものの価値は知っているが、無用に見えるものが人生において真に役立つものだとは知らない)
【類義】 不用の用/無駄方便
ワルビルの目のまくも、大切なやくめを果たしているんです。
備忘録
*1:中国の故事に由来する。昔から伝わる事がらやお話がもとになってできた言葉です。